プロジェクト概要

プロジェクト概要

 岡山大学は文部科学省の「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」に採択され、2007年9月、コルカタ市にインド感染症共同研究センターを開設しました。
 そして、同省「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム(2010~2014年度)」を経て、日本医療研究開発機構「感染症研究国際展開戦略プログラム(2015~2019年度)」、 次いで同機構「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)(2020~2024年度予定) ※1」に参画しています。
 本事業で岡山大学は、研究者3名と事務職員1名を当センターに常駐させ、『インド国コルカタ市を拠点とする感染性下痢症のリザーバー及び伝播と拡散に関する研究』(代表者:大学院医歯薬学総合研究科 三好伸一 教授)を実施しています。

【研究課題】

  • メタゲノム解析を活用した下痢症の感染経路の解明
  • コレラ菌の発生と制御に影響を及ぼす環境因子に関する研究
  • コレラ菌流行株の変異、薬剤耐性、病原性に関する研究
  • 下痢症原因微生物の感染予防と制御

(研究代表者)
岡山大学大学院
医歯薬学総合研究科
教授

三好 伸一

※1『新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)』

 国内外で発生する新興・再興感染症に対して迅速に対応するため、2005年度に文部科学省によって「新興・再興感染症研究拠点形成プログラム」が立ち上げられ、岡山大学を含む国内の8大学及び2研究機関がアジア・アフリカ地域に研究拠点を設置し、現地研究者との共同研究及び現地での人材育成を目的とした事業を開始しました。
 そして、2010年度からの「感染症研究国際ネットワーク推進プログラム」では、海外研究拠点のネットワーク化が進められ、2015年度からは、世界各国で蔓延する感染症の制御に資する基礎研究、医薬品や診断技術の開発研究、高度専門人材の育成を目的とした「感染症研究国際展開戦略プログラム」に継続されました。
 現在の「新興・再興感染症研究基盤創生事業(海外拠点研究領域)」では、海外10カ国に研究拠点が設置されており、国内の10大学が責任機関となり、各々の拠点を運営しています。